VOL-18　岡山県・グリーンキュービックの小判キャップ
update:2025.1/3
【今回紹介する紙栓メーカー】
【(株)グリーンキュービック】
　住所：岡山県倉敷市船穂町船穂2192番地
　営業時間：09:00-17:00
　定休日：土・日・祝日（事務所）
　電話：0120-590-496
　アクセス：山陽新幹線・山陽本線新倉敷駅から徒歩25分／玉島ICから車で5分
　その他：ビン製品の持ち帰り不可
　
　新年あけましておめでとうございます。本年も紙栓マニアの参考になるような情報を随時更新していきたいと思いますので本年も幣サイトをよろしくお願いします。まだ正月気分が抜けきれませんが、紙栓ビン製品を取り巻く環境は年々厳しさを増しており正月返上？で今年最初の工場訪問記をアップさせていただきます。
　今年最初の更新は昨年末の2024年12月20日に訪問しました岡山県倉敷市にあるグリーンキュービックをご紹介したいと思います。グリーンキュービックと書くと紙栓収集のベテランには馴染みが薄いかもしれませんが、昔は山陽クロレラ食品や関西クロレラフーズと名乗っていましたので、小判キャップの収集ではお世話になったメーカーさんだと思います。
今も小判の紙栓ビン製品クロレラを製造するグリーンキュービック
グリーンキュービックへ行く
　岡山県の蒜山酪農から紙栓ビン製品が2024年3月に消滅し既に全滅した感のある岡山県ですが、まだまだ紙栓のビン製品を製造しているメーカーが2社も残っています。その一つが今回ご紹介しますグリーンキュービックで、福岡県の西日本クロレラ食品も同社の支社になっています。
　グリーンキュービックと西日本クロレラ食品ではまるで違う会社のようですが、クロレラ商品を製造している同じ会社で、倉敷本社工場も福岡工場も今ではこの会社のみとなった小瓶の小判キャップ製品を製造しています。私が幼少の頃は雪印ローリーや明治パイゲンＣ、クロレラノーベルなど小判キャップはよく見かけましたが、小判キャップを外すのが子供には非常に難しく（苦手）、小判より大判のヨーグルトの方がお得感？があったので、小判キャップのビン製品を飲む機会はあまりありませんでした。実際、キャップの外しにくさもあったのかヤクルトを筆頭に雪印、明治、クロレラノーベルも早々にプラ容器へ転換され、令和7年の今に小判の紙栓キャップ製品が現役なのは驚きに値ます。
　本当は3種類のクロレラ製品を製造している福岡県の西日本クロレラ食品の方へ行きたいところですが、クロレラの現行デザイン版からグリーンキュービックの会社名が記載されるようになり、未使用品もほとんど見かけないことから収集に闘志が燃えるところです。また、同じ倉敷市には紙栓ビン製品を製造している遠藤青汁倉敷製造直売所もあることから訪問を決意しました。
　2024年12月20日（金）、三重県から高速道路経由にてグリーンキュービックには11時15分頃に到着しました。なぜこの時間にしたのかと言いますと、次の目的地である遠藤青汁倉敷製造直売所がグリーンキュービックから車で15分程度の距離で、営業時間が12時からなので早く行っても仕方がないからです。新幹線の新倉敷駅からも歩いて行けますが、遠藤青汁の訪問も考えると徒歩では辛く車の方が効率的ですね。
事務所は工場の扉から入って左手の木製扉から中に入ります
小判キャップが現役の内に外す経験を一度はしていただきたい
緊張感が漂う人気の無い工場
　事前にGooglemapで周辺を確認するのはいつものことですが、グリーンキュービックの工場は一見すると廃工場のような雰囲気があり、事務所らしい建物も判らず訪問時には緊張感が高まりそうなオーラがありました。
　工場は新幹線の直ぐ横で新幹線からも工場が良く見える立地ですが、やはり工場には独特のオーラがあり人気もありません。非常に不気味な感じが漂っているものの事務所があることを願って工場の扉から中へ入りました。すると、外からは想像もできないぐらい多数の職員さんが働いている事務所が左手にあり、事務所の扉を開けて中へ入りました。
　宅配がメインなので直売は稀だと思いますが、三重県から紙栓のクロレラを買いに来た旨を伝えると「時々そのような方（紙栓マニア）来られますよ！」と明るく事務員さんがご対応してくださり、ビンの持ち帰りができないものの直販はＯＫとのことで3本注文しました。そこで、諦めが悪い私は「このビンは珍しいタイプでコレクションに残したいので1本だけ持ち帰りできませんか？」と交渉したところ、隣室におられた社長様に許可を取りつけていただき1本だけ持ち帰ることができることとなりました。調子に乗って「未使用キャップもいただけませんか？」と続けたものの「未使用のキャップはダメですね」とやはりＮＧ宣言がでました。一世代前の未使用キャップは出回っているのに現行デザインの未使用キャップは見ないので何となく予想はしていましたが無念です・・・
　ところが、ここで再び幸運が訪れます。遠方から工場まで熱意を持って訪問してくるマニアには優しいものです。ビンの持ち帰りに続き未使用キャップも社長様のＯＫが出ていただくことができました。初めて見た未使用の現行版キャップには間違いなくグリーンキュービックの社名が記載されていました。
　しかし、久し振りに開けた小判キャップはやはり難しかった。工場内で2本飲みましたが、紙栓抜きの針を刺すことはできないので、ゆっくり慎重に外しましたが緊張する時間でしたね。工場のご対応や懐かしい小判キャップを外す機会に恵まれたことが嬉しく、気分上々で次の遠藤青汁倉敷製造直売所へ向かいました。
　グリーンキュービック事務所の皆さま、無理な望みを許可くださった社長様、本当にありがとうございました。
小さな紙栓ビン製品クロレラとご厚意でいただいた未使用キャップ

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