VOL-31　愛知県・常滑牛乳の牛乳キャップ（紙栓） update:2025.6/7

【今回紹介する紙栓メーカー】※訪問日：2025年6月7日ほか 【常滑牛乳 合資会社】 　住所：愛知県常滑市矢田字野中123 　営業時間：8：00−17：00（定休日：金・日・祝) 　電話：0569-42-0731 　アクセス：名古屋鉄道・大野町駅から徒歩45分（車の方が便利） 【常滑牛乳ミルクスタンド　やきもの散歩道】 　住所：愛知県常滑市栄町3丁目89 　営業時間：不定休（週末のみ営業） 　※やきもの散歩道には数軒ビン販売箇所あり

今回は愛知県最後の紙栓ビン製品を製造する常滑牛乳をご紹介したいと思います。 　愛知県は私にとって紙栓収集のドル箱地域で、名古屋牛乳、名糖、昭和、海部、エリスなど多種多様なビン製品を飲んでは集めていました。特に名古屋市の地下鉄各駅にあったミルクスタンドは種類も豊富で、親と名古屋へ行った際には必ずミルクスタンドで1本買ってもらっていました。 　しかしながら、常滑牛乳は当時飲んだ記憶がなく、愛知県のミルクプラントでもかなりローカル色が強いメーカーだったと思います。それが今となっては愛知県最後の紙栓ビン製品製造メーカーになった訳ですから、応援したい気持ちも込めて工場まで行くことにしました。 　ちなみに、常滑牛乳のビンにはレトロな子どもの絵と背景に3つの輪が描かれていますが、この輪の意味ご存じですか？この輪には意味があり、常滑牛乳の前身が三和牛乳（三和村の地名より）だったので、その旧名時代の名残です。

愛知県で唯一の紙栓ビン製品を製造する常滑牛乳

常滑牛乳に行く！ 　常滑牛乳の紙栓ビン製品を買うのであれば、観光名所の「やきもの散歩道」へ行けば、常滑牛乳の大きな看板が掲出されたミルクスタンドや風舎（パン屋）など数軒のお店で買うことができます。「やきもの散歩道」は名古屋鉄道の常滑駅からも比較的近く、週末は観光客で溢れていますので、ビン製品の購入と観光を満喫したいのならお勧めです。 　でも、紙栓マニアとしては工場に行かないと飲んだ気がしませんよね！現行品の未使用キャップも欲しいし、最近集め始めたミニパックも手に入れたい。特にミニパックは販路も不明なので、思ったら即行動！2025年6月7日に嫁を連れて訪問しました。 　なお、常滑牛乳の工場へは、名古屋鉄道の大野町駅から徒歩で行くとかなり遠いので、車で行った方が絶対に便利です。

由緒正しき紙栓ビン製品と素敵なデザインのミニパック

ミニパックと未使用キャップをゲット！ 　紙栓ビン製品の常滑牛乳と常滑コーヒーは、過去に飲んだ事もあり紙栓も複数所有していますが、工場まで行った真の目的は、2種類ある200mlの紙パックでレトロデザインのミニパック（もう一方は給食用で直方体スタイル）と現行品の未使用キャップを手に入れることです。 　紙パックは他に500mlと1000mlがありますが、こちらは赤が基調のシンプルデザインで、狙いはやはり青と赤のツートンカラーのミニパックですね。 　工場で直売可能かどうか不安でしたが、敷地内を奥に進むと小さな事務所があり、事務所の窓ガラスには「令和7年4月1日より価格改定」の貼り紙と販売製品の値段が貼ってありました。値段を見るとビン牛乳が何と80円！価格改定しても80円！！確か「やきもの散歩道」のお店は200円ぐらいしたと思いますが・・・これぞ工場直売価格！！！ 　早速、購入したいところですが、例のごとく事務所には誰もいません。ローカルメーカーではよくあることなので、工場で働いている人に声を掛けて、事務所の方を呼んでいただくことにしました。すると、工場の奥から女将さんが登場（成功を確信！）し、ビン製品4本とミニパック2個（全部で680円）を注文しました。 　やはり、常滑牛乳もビンは貴重になりつつあり、原則持ち帰りはNGのようですが、私が紙栓マニアであることに配慮してくれ、常滑牛乳と常滑コーヒー各1本はコレクション用に持ち帰りOKにしていただくことができました。また、交渉により現行品の未使用キャップも2種類ご厚意でいただくことができました。私の方程式＝「女将さんが登場したら成功する」は今回も実証されました。 　なお、ミニパックですが、女将さんの話から一般販売している場所は極めて少なく、以前は専用紙栓のビン製品だったジブリパーク（ミニパックに変更）と常滑市民病院など限られた場所で、ビン製品より手に入れるのが困難な様子です。実際、事務所の貼り紙には200mlの販売価格は書かれておらず、工場直売でも基本的には販売していないようです。 　アポなしの訪問にも関わらず、ご親切にご対応いただき厚くお礼申し上げます。

ご厚意でいただいた常滑牛乳の現行品未使用キャップ

寄り道ならINAXライブミュージアムへ 　既に「やきもの散歩道」へ行ったことがあるマニアさんならINAXライブミュージアムへ行かれてはいかがでしょうか？常滑牛乳の工場から車で20分ぐらいで、世界のタイル博物館などトイレで有名なINAX（LIXIL）のテーマパークとなっています。 　敷地内への入場や駐車場は無料ですが、博物館などに入る場合は1000円の入場料が必要で、一度払えば全ての施設に入ることができます。タイルを中心に貴重な展示品も多く、子供向けのワークショップもあるのでお子様連れにもお勧めです。 　また、敷地内にあるイタリアンレストランのピッツェリア ラ・フォルナーチェのランチも超お勧めで、石窯で焼いたピザが本当に美味しかったです。ランチだとサラダ、ドリンク、デザートが付いてきます。

常滑牛乳へ行ったらINAXライブミュージアムへも是非どうぞ！